第17章 対立は必要か?
フラタニティのパーティのようでもあり、禅の集会のようでもあった。
中世後期 - 近世のイングランドにおいて俗人によって自発的に形成され、宗教的機能をはじめとして様々な社会的機能を発揮した友愛の連帯組織をいう。その後、フラタニティは主として社会団体や慈善団体を意味する語へと変化した。しかし、北米(アメリカ合衆国・カナダ)ではもっぱら大学・大学院の男子学生社交団体を表す用語として使用されている(→フラタニティとソロリティ)。
ランガムの著書『男の凶暴性はどこからきたか』
あとに書かれていたことだけど「ひとつな貴重な資源が、子供を産む女だった」という記述を前提にすると男性にスポットを当てるのもわかる気がする
チンパンジーの暴力性は、人間の行動にある最悪の側面を思い起こさせた。社会のメンバーたちが、多くの場合は知りもしない者たちに向かって一斉に立ち上がり、暴力を用いてよそ者を攻撃することについての良心の呵責を捨て去るという性質である。
ツイッターで見るような攻撃。明確に敵と認識するかどうかは知ってるかどうかとは別ということなのか。
資源としてみるか、敵としてみるかで攻撃が違うという記述があるけど、その視点は新鮮だった
相手を知らないって怖いですよね。自分を豹変させるという意味で。仕事でも、攻撃的になるかは置いておいて、相手を知らないことが非協力的になるというところが散見されて、だからアジャイルマニフェストは対話って書かれていて趣があるなーっていうアジャイルコーチの日々です。
「うっ」と思う相手も事前情報くらいにとどめて、とりあえず話をしてみるというのが大事だなぁ、と思う。結果的に「うっ」てなることが多いけど。
人間がどのように社会との一体感に影響を受け、こうした手段のうちのどれかを選び、平和のための条件を整えるのかが、第6部のテーマである
楽しみだ!
昆虫学者がアルゼンチンアリは平和な種だろうとみなしていたことが思い起こされる
何かを知るってことで前提が崩れていくのは興味深い
イメージ(レモンにはビタミンCが多い的な)と現実の乖離を知るのは面白い
侵略者たちはよそ者を殺し、ゆっくりと時間をかけて標的にした社会を弱体化させ、ときには全滅させる。ちょうどゴンベで起こったように。ほぼ雄ばかりで構成された侵略者たちは長い時間をかけて、隣接する縄張りにまで社会の勢力範囲を拡大し、子どもたちを育てるために食料の入手ルートを改善し、もっとたくさんの雌の注意を惹きつける──敗けた集団で生き残った雌を一頭か二頭、群れに加えることもある
まさに人間も同じことやっているな。。。チンパンジー社会も大変だ。。。
2回目
チンパンジーの体はずんぐりしていて、思ったよりも怖かった
筋肉の塊ですよね、怖いのわかる。
持参した参考資料を読むと幸福感が萎んでいった
1974年の大量殺戮の資料を読んだからってことでしょうか。
なるほどチンパンジー同士の戦争
チンパンジーに見られる同種間の殺しが適応戦略で説明がつくことを証明 -ヒト科における同種間の殺戮行動の進化の解明に期待-
社会のメンバーたちが多くの場合は知りもしないものたちに向かって一斉に立ち上がり、暴力を用いて他所者を攻撃することについての良心の呵責を捨て去るという性質
そのまんまだけど恐ろしいな。。。
この言葉には多少の真実が含まれてはいるが、ここまで言い切るのはやりすぎだ
真実じゃないようにしていきたい…昨今の状況も考えると悲しいですね
人間がどのように社会との一体感に影響を受け、こうした手段のうちのどれかを選び、平和のための条件を整えるのかが、第6部のテーマである。
深いテーマだ。
一方で選択しているという感覚がなんか自己を肯定している感じがあって、非可逆なものでも肯定されてしまうというか、そういうものの積み重ねが現代なので良い面もある一方でつらくもなる。ただ、確実に数百年前(もしかしたらもっと前?)の倫理観よりはめちゃくちゃいいので、肯定したくなる自分がいる
チンパンジーの社会と社会のあいだでの暴力を目にした人がひとりもいなかった、という単純な話ではない。
見ていたはずなのにそれは単なる例外や個体差だと考えていたのかな。自分の目で見て解釈したのだから正しくとらえられているとは限らないといういましめになるなあ。
日常生活では、メンバーで構成される社会というものがいつも目につくとは限らない
なるほどー。対立が観測されて初めて社会に気づくのか
相手への侮辱が相手を悪魔とみなすことへと変化したとき、ふつうなら病的なほどの暴力が標準的なものとなる。そして、時がちがえば凶悪だと非難されるようなことが、称賛を受ける理由となる。
チンパンジーやオオカミたちは群れのなかとよそ者に向ける残虐さの程度が違うという話があったけど関係してそうな気がする。一部の宗教とかナチスとかを思い出す。人間は自分達自身で信じ込んだ結果(自分自身を納得させた結果)、やってそうな感覚があるけど、チンパンジーやオオカミたちは本能で上記の行動をとっているんだろうか。
人間の社会間での対立は極端なまでに邪悪なものになる。たいていはいつでも、そこまで行き着く。
ここから先がなかなか酷い。
全体的に心臓に悪い章…